住宅宿泊管理業者の登録講習、5機関のうちどれを選ぶか
公開: |運営: ubusuna works
この記事の結論
登録講習を行う機関は全国に5つしかありません。オンラインで完結するものと、対面が必要なものがあり、そこで必要な時間の使い方が変わります。迷ったら、まず自分の平日がどれだけ空くかで選んでください。
誰向けか: 住宅宿泊管理業者の登録を取ろうとしている方
- オンライン完結か、対面が必要か
- 自分の平日にどれだけ時間が取れるか
- 受講から登録までの日程が間に合うか
不動産の実務経験が無い。宅建の免許も無い。それでも住宅宿泊管理業者になりたいなら、道は一つしか残っていない。国土交通大臣の登録を受けた実務講習を修了することである。
前の記事で、この講習が実務経験の代わりになる第三の道だと書いた。ただし「講習を受ければいい」で止めると、次の壁にぶつかる。どこで受けるかによって、拘束時間も費用も倍近く変わる。
登録機関は全国に5つしかない
住宅宿泊事業法施行規則9条の4に基づき国土交通大臣の登録を受けた実務講習機関は、2026年7月10日時点で次の5つである(国土交通省「登録実務講習について」より)。
- 全国農協観光協会(東京都)
- 神戸民泊不動産(兵庫県神戸市)
- 民泊向上委員会(北海道札幌市)
- FIRST-PATH(熊本県)
- グラディア(東京都港区)
数が少ないのには理由がある。講習を開くには国の登録が要り、カリキュラムも住宅宿泊事業法・施行規則が定める範囲を満たさなければならない。誰でも開ける講座ではないということだ。
オンライン完結と対面必須で、時間の使い方が変わる
5機関のうち、公表情報を直接確認できたグラディアと全国農協観光協会を比べると、構成そのものは似ている。自主学習20時間・講義または対面指導7時間・修了試験1時間の合計28時間前後で、どちらも修了基準は正答率80%以上。ここまでは共通している。
違うのは講義部分の受け方だ。
グラディアは講義から試験までZoomで完結する。会場に行く必要が無い。受講料は34,500円(税込)。試験に落ちても再試験は6,600円で1回受けられる。月1回の開催で、3か月先まで予約が取れる。
全国農協観光協会は、自主学習のあとに対面での講義・演習・試験が入る。会場に朝9時から夕方18時まで拘束される1日開催で、受講料は39,600円(税込・教材費込み)。再試験は5,500円で、6か月以内に1回だけ受けられる。
金額差は5,100円。だが本当の差は金額ではなく、平日1日を会場に空けられるかどうかである。地方から都内の会場に行くなら、交通費と移動時間が受講料の差を上回る。
迷ったら、まず自分の平日を見る
清掃業や不動産賃貸から民泊管理に参入しようとしている読者なら、すでに本業がある。オンライン完結の機関は、この本業を止めずに20時間の自主学習を隙間に積み、講義当日だけZoomの前に座れば済む。対面必須の機関は、講義当日は他の仕事を丸ごと空ける必要がある。
一方で、対面には対面の理由がある。その場で講師に質問できることを、テキストだけの独学より安心材料にする受講者もいる。どちらが「正しい」かではなく、平日を空けられるかどうかで選ぶ話である。
登録者数が増えている地域ほど、講習を受けて登録する新規参入者も多いはずだ。全国の登録業者数は前の記事で触れた通り4,483者。この中には、この5機関のどれかを選んで登録に至った事業者が含まれている。
講習を修了したあとに要ること
講習の修了証があれば、それで登録が完了するわけではない。修了はあくまで「実務経験または講習」という登録要件の一つを満たしたにすぎない。財産的基礎(負債が資産を超えていないこと)や人的要件(破産歴・禁錮刑の有無など)は別途審査される。修了証を取得したら、地方整備局への登録申請を、審査に2か月以上かかる繁忙期を見越して早めに進める必要がある。
登録が済んだ事業者がどの地域にどれだけいるかは、当サイトの一覧で確認できる。
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国土交通省の登録簿にもとづき3,989社を掲載しています。登録番号・登録年月日で照合しながら比べられます(掲載は無料・費用の有無で並び順は変わりません)。
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